環境に優しいワンストップなサービスを!

オフィス移転の主流は、もとの内装や什器をすべて壊して、新しい設備を導入するスクラップ&ビルド。そんな風潮に疑問を感じたトミザワグループでは、約20年前に「オフィス移転」「什器の買い取り」「買い取れない什器の廃棄」を行なうワンストップな事業を構築しました。株式会社トミザワ・代表取締役の富沢博氏と共に、エコなオフィス移転について考えます。

Speaker登壇者

  • 株式会社スリーエー・コーポレーション
    代表取締役

    萩原 大巳はぎわら ひろみ

  • 株式会社トミザワ
    代表取締役

    富沢 博とみざわ ひろし

オフィス移転の際に、家具を回収し、販売・廃棄する

萩原今回は、「究極にエコなオフィス移転とは?」がテーマです。お取引先であるトミザワグループの本社で、富沢社長にお話をうかがっていきます。まずは、トミザワグループの事業の紹介をお願いします。

富沢株式会社トミザワは、もともとは私の父が起こした会社で、運送業を主体にして、倉庫業や自動車修整備事業を行なっていました。しかし、今から20年前、下請けだった運送業が厳しい状況となり、運送業をたたんで新たなスタートを切ることにしたのです。今は、さまざまな分野に経営を多角化しており、子会社も含めてトミザワグループと総称しています。

萩原これまでの事業を止めて、新たな道に踏み出す経営決断をされたわけですね。現在、トミザワグループは、「オフィス移転」「什器の買い取り」「買い取れない什器の廃棄」をワンストップで取り組んでいらっしゃいます。どのようなきっかけで、このようなビジネスを始められたのでしょうか?

富沢運送業をしていた際に、まだ使えるのに捨てられていく家具や什器をたくさん見てきました。お客様からも「家具や什器を引き取って欲しい」という声が実際にあり、まだ使える家具をどうにかして活かしたい、という想いが強くなっていきました。それが、この事業を始めるきっかけです。

家具のリユースで、オフィス移転の費用も安くなる

萩原オフィスの移転の代表的なスタイルといえばスクラップ&ビルド。すべてを壊して、新しく作り直すという発想です。まだ、使えるものがたくさんあるのに、本当に無駄が多いですよね。

富沢富沢グループでは、オフィス移転を請け負った際などに発生する、いらなくなった家具や什器を買い取ったり、買い取れないものを引き取ったりしています。それらを中間処理場に送って、そこで選別して利用できるものは再利用し、どうしても使えないものだけを廃棄し、ゴミを最小限に抑えています。

萩原再利用できる家具は、どうされているのですか?

富沢富沢グループでは、家具などのリサイクル店を4店舗、家電のリサイクル店を1店舗運営して、一般向けに販売しています。さらにタイにも進出して2店舗を構えています。あちらでは日本製の家具はとても人気があるんです。さらに事業者向けにもショールームを設けて、オフィス移転先で使える家具も提案しています。もちろん、インターネットを通しても販売しています。

萩原まさにワンストップな事業を展開されているんですね。スリーエー・コーポレーションでは、オフィス移転の際の原状回復費の交渉を専門としています。スクラップ&ビルドを止めて、使えるものは再利用することで、原状回復費用も削減できる。何よりも、地球にやさしいサスティナブル(持続可能)な社会につながっていきますよね。

富沢私がこの事業を始めたのは、このままでは日本は駄目になってしまう、そんな危機感を抱いたからです。私のオフィスにある家具はすべてリユースなんですよ。買ったものはひとつもありませんが、見た目もきれいだし、機能もしっかりしています。

冷房や暖房いらずの天然木のオフィス空間

萩原私が今回、とても驚いたのは、富沢グループの本社の内装です。本物の天然木を使った、とても温もりある空間なんです。冬は暖かくて、夏は涼しい、理想的なオフィス空間を実現されています。

富沢建物は築20年以上の年季の入った建物で、中に入ると木の空間が広がっている、そのギャップに驚かれる方もいらっしゃいます。室内環境についてはおっしゃる通りで、夏場は涼しく、冬場は午後になれば暖房がいらなくなるくらい暖かく、電気代の節約にもなります。知り合いの宮大工さんに施工してもらい、素材は千葉県の山武杉を主に使っているんです。

萩原やっぱり、人間が作った化学素材というのは、神様が作った天然の素材にはどうしても勝てませんね。作るときの費用はもちろん掛かりますが、長い目で見れば究極のエコになる。ケミカルなものに囲まれて仕事をするよりも、このような天然木に囲まれている方が、働く人の精神に及ぼす影響も良いように思います。

富沢毎日働いていると、この空間が当たり前になってきますが、お客様がいらしたときにお褒めの言葉を頂戴して、自分たちのオフィス空間の利点を再認識させてもらえます。

萩原木の優しい温もりが体全体で感じられ、心にも染み入るような素敵なオフィスです。オフィス移転の際、ここまで大規模に改装するのは難しいかもしれませんが、人が集まる会議室や打ち合わせ室などを、こんな趣向を凝らした天然木の空間にしてみるのも良いかもしれません。今回は本当にどうもありがとうございました。

エコなオフィス移転で、持続可能な社会を実現!

(株)スリーエー・コーポレーションでは、オフィス移転の際の原状回復費の適正査定を行ない、できるだけ無駄を無くすことでコスト削減を実現している。その際、オフィス家具や什器の買取りなどを通して、原状回復費用の引き下げに貢献しているパートナー企業がトミザワグループだ。

原状回復費の適正化そのものが、地球環境に優しいエコな取り組みだが、そこで浮いたお金を、移転先で環境に配慮した投資につなげてほしい、と(株)スリーエー・コーポレーションでは願っている。トミザワグループの本社は、まさにそのお手本だ。リユース家具の活用でお金をかけず、その分、天然木のオフィス空間を造り、電気代の節約や人に優しい空間を実現している。

エコなオフィス移転は、限られた資源を大切にするサスティナブル(持続可能)な社会を目指すうえでも、重要なカギを握っている。