機密文章抹消処理のプロに聞く

昨今、企業におけるさまざまな情報漏洩が、大きな事件として取り沙汰されている。中でも大量の廃棄書類が出るオフィス移転時は、情報漏洩が起こる可能性が高まるため、特に注意が必要だ。今回は、ペーパー類の機密情報抹消のプロ集団である株式会社アワーズの中條社長をお迎えして、紙ゴミ廃棄における情報漏洩の危険性についてうかがった。

Speaker登壇者

  • 株式会社スリーエー・コーポレーション
    代表取締役

    萩原 大巳はぎわら ひろみ

  • 株式会社アワーズ
    代表取締役

    中條 清一ちゅうじょう せいいち

情報漏洩の半分が、紙ゴミから発生している!?

萩原私は、オフィス移転時の原状回復費の適正査定をしている、スリーエー・コーポレーションの萩原です。今回は、「オフィス移転時の情報漏洩を防ぐには?」をテーマに、外資系銀行を始めとしたさまざまな企業の機密情報抹消を請け負う、株式会社アワーズの中條社長をお招きしています。

中條株式会社アワーズの中條です。弊社は1998年に、機密文章の抹消処理を専門に行う企業として創業し、2018年4月でちょうど20年目を迎えました。情報漏洩というとデジタルデータの流出を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は情報漏洩全体のうちの半分は、紙の書類から発生しています。

萩原これだけITが普及したインターネット社会においても、半分が紙による情報漏洩なんですか? それは驚きです。そのような状況の中で、アワーズさんでは、どんなサービスを提供しているんですか?

中條まず弊社で開発した「ロボくん」をオフィスに設置していただきます。これは、厚さ4cmまでの書類であれば、ホチキスやつづりひもをつけたまま廃棄できるポストタイプのセキュリティーボックスです。通常、シュレッダーを使った場合6時間かかる作業が、ほぼ一瞬で完了します。それらの機密文章を、責任をもって回収し、再生紙へのリサイクル処理を行っています。

萩原そもそも、どうしてこのような、機密文章を処分するような特殊な事業を始めようと考えられたのですか?

中條それは、機密文章など、紙のリサイクル処理における、驚くべき実態を知ってしまったからです。

紙ゴミは、ずさんに管理され、海外にも流出!?

萩原紙のリサイクル処理の驚くべき原状ですか……。一体、どういうことでしょう?

中條20年前は、紙ゴミは焼却処理されていました。しかしその後、東京都の条例で、紙ゴミはリサイクルすることが定められました。紙は、製紙工場で溶解処理されますが、溶かして古紙パルプにするまでには、長い時間がかかります。そのため、溶解処理を控えた古紙が、製紙工場の敷地内に野詰みにされているのが現状です。

萩原つまり、企業の重要な情報が、非常に漏洩しやすい状況で、放置されているということですね。

中條さらに問題なのは、紙のリサイクルは日本国内だけではまかないきれず、全体の約30~40%が古紙として海外に輸出されリサイクルされているのです。

萩原日本の企業の重要な機密情報が、紙ゴミという形で、海外へ流出してしまっている可能性があるとうことですか。その問題を、アワーズさんでは、どのように解消しているのでしょうか?

中條弊社では、取引先企業様の機密書類を専用車で回収した後、完全警備体制の自社処理工場で粉砕処理します。さらに、それを製紙工場に運んで、目の前で溶解処理をしてもらいます。担当者が見届けた証明書を、製紙工場に発行してもらい、機密文章の抹消が完了します。

原状回復工事でも、情報漏洩が起こる!?

萩原そこまで徹底していると、安心できますね。実は、オフィス移転に伴う原状回復工事でも、情報漏洩の危険があります。たとえば、工事の後に出た産業廃棄物と一緒に、企業の機密文章を含む紙書類を一緒に持って行って欲しい、と依頼されることが多いのです。

中條そもそも、工事で出た産業廃棄物と、書類などの一般廃棄物を一緒に捨てることは、法律違反になってしまいまいますよね。

萩原そうなんです。しかも、それによって情報漏洩が起こってしまうと、企業様自身が信用を失ってしまいます。それは絶対に避けたい事態です。

中條日常の業務でも、オフィスも20名を超えると、シュレッダーによる処理が追い付かなくなると言われます。ぜひ、機密情報を含む紙類の抹消は、我々プロにお任せください。

情報漏洩を防ぎ、安全なオフィス移転を提供する

原状回復工事の現場では、産業廃棄物と一緒に、企業の書類などの一般廃棄物を、引き取って廃棄するケースが少なくない。移転する企業側も軽い気持ちで頼み、業者側も断りにくいためにやむなく承諾する、何となく続いてきた悪しき慣習だ。しかし、いざ情報漏洩が発生した場合、業者の責任が追及されるのはもちろん、持って行かせた企業も大きな経営責任を追うことになる。(株)スリーエー・コーポレーションでは、原状回復査定、及び、原状回復工事を請け負う際には、機密文章処理のスペシャリストであるアワーズ社などのパートナー企業と共に、情報漏洩を防ぐ細心の注意を払い、安心安全なオフィス移転を提供することを心がけている。