【店舗の原状回復事件】弁護士同士の交渉に持込み スピード解決!敷金返還は225万円

【店舗の原状回復事件】弁護士同士の交渉に持込み スピード解決!敷金返還は225万円

クライアント紹介と原状回復査定依頼の経緯

居抜きマッチング不成立、明渡し期日直前に高額な原状回復費の請求書が届く!

石川県で複数の居酒屋を経営している有限会社カモデ様(以下カモデ)は、2011年に東京に進出し、「北陸集らく」という北陸の素材にこだわる居酒屋を神保町に開店しました。

その成功を受けて、2015年に2店舗目となる「北陸集らく 茅場町店」(1階 35.50坪)を開店させました。茅場町駅から徒歩1分の居抜き物件でした。

かつて金融・証券の町として栄えた茅場町は、デジタルシフトにより証券マンは転職し、かつての賑わいはありません。さらに居抜き物件ならではの難しさも重なって集客に苦戦。2020年、コロナ禍で混迷を深め、ついに撤退を決断しました。

その意向を管理会社に伝えると、「居抜きで入居してくれる借り手を探しましょう」と提案されました。ところが、居抜きの借り手は見つからず、明渡し期日1カ月前になり突然原状回復工事が必要と言われます。

「管理会社から見積もりが送られてきましたが、なんと請求額は880万円でした。敷金753万円では原状回復費が支払いできません。『そんな高額な費用は払えない!』と伝え、オーナーに合わせて欲しいというお願いもしましたが、取り合ってもらえませんでした。
明渡し日の直前に、770万円に減額された見積が送られてきて、『早急に支払わないと、業者に発注できず遅延損害金が発生する』と圧力をかけてきたのです」

当然、敷金の一部は戻ってくると思っていたカモデは、理不尽な要求に納得がいかず、東京都消費者相談センターに駆け込みます。そこで紹介されたのが原状回復費の交渉のプロである、RCAA協会会員株式会社スリーエー・コーポレーションで(以下3AC)でした。

(代表 鴨出 太吉 様よりヒヤリング)


撤退以降カモデは、「加賀で輝く」を旗印に、「泡泡泡ぷりん」などヒット商品を連発し地域密着型優良飲食企業となりました。

クライアント紹介と原状回復査定依頼の経緯

本件の実例を動画で紹介

※本件の類似ケースは多発しています。貸主に敷金返還する気持はありません。

弁護士同士の交渉に持ち込み削減額325万円、削減率40%、敷金返還は225万円

原状が解らない、カモデは居抜きで入居貸主管理会社共に原状を証明できる人も図書もありません。

そこに質疑をあげると「原状変更図書を借主カモデが提出してないから」と管理責任を認めません。

形勢不利とみるや代理人弁護士に委任し、借主も3ACの顧問弁護士Y先生に委任しました。

管理責任も情報開示、説明責任も貸主側にあります。そのうえ原状回復スケルトン戻しの特約もなしです。

結果、借主の所有権のある建築設備を撤去解体とし、裁判を避け合意書を締結しました。

原状回復初回見積880万円を555万円で即決合意、削減額は325万円、削減率は40%となりました。

明渡し確認後、敷金225万円がすみやかに返還されました。

築古のビル、特に繁華街の店舗によくみられるケースです。原状と原状回復特約を良くお読みください。

担当の原状回復査定コンサルタント

山田 貴人

コンサルタント 山田 貴人

「中小規模オフィス・店舗専門 原状回復・敷金返還相談センター」を開設。原状回復査定員として、日々、経営者の相談に向き合っている。
YouTubeで実例解説を行い、社会に原状回復問題を発信している。

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