アフターコロナのオフィスのあり方は?
__新型コロナウイルス感染症の影響で、社会様式が変化し、今までの常識がくつがえりつつあります。コロナ後の世界ってどうなるでしょう? 僕の行きつけの飲み屋さんも無くなってしまいそうです……。

ひろみ新型コロナによって、産業革命以来の製造業の形が大きく変わり、3つのことから解放された。1つ目が「紙からの解放」、2つ目が「通勤からの解放」、そして3つ目が「立地からの解放」だ。
__確かに、テレワークやオンライン会議が、本当に増えましたよね。「通勤せずに家で仕事できるなら、もうオフィスなんていらないんじゃないの?」、なんて話もチラホラ耳にします。
ひろみこれからのオフィスは、ただ仕事をするだけの場所ではなく、文化を発信できる場所であることが求められる。
__なるほど、文化ですか! 今回のクライアントは、コロナ禍で新たな方向性へと舵を切った会社です。某大手通信会社グループで不動産業を手掛ける、株式会社MDI様(以降敬称略)です。
3億円越えの原状回復費削減に、スリーエーが挑む!
__MDIは、銀座にある高層タワーの4フロアを本社(事務所兼ショールーム)として使っていましたが、今回、3フロアを解約して、1フロアにすべての本社機能を集約することになりました。
ひろみ本社のショールームを維持しつつ、コンパクトな事務所機能を実現し、アフターコロナに向けた、文化の発信基地ともいえる新たな本社の形を実現しているね。
__今回の3フロアの退去の際に、管理会社から出された原状回復費の見積もり額は、何と3億4870万円という途方もない金額でした。

ひろみMDIは不動産業を営んでいるから、建築にまつわるモノの相場は良くわかっている。だから、値段の交渉は相当シビアに何度も行ったようだね。
__そのようですね。3億4780万円からスタートして、2億9700万円まで、実に5000万円以上の減額をする値引き交渉を、MDI自ら行っています。しかし、それでもまだ高いと感じ、RCAA協会を通じて我々スリーエー・コーポレーションに依頼が来ました。
ひろみ原状回復工事は、スケルトンの状態にするような躯体部分や天井裏などをいじるB工事を中心としている。様々な要素が複雑に絡み合う難しい専門領域だからね。ここから、どれだけ値下げできるかは、我々の腕の見せ所だね。
__今回はここまで。次回は、ガードの硬い管理会社への値下げ交渉を展開します。高い壁を、いかに切り崩していくかが見ものですよ。

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