現場の裏側を語る! MDI編(4)
ヒロミの部屋
オフィスの原状回復費の交渉は、時間との闘い!
「オフィスの原状回復費の交渉は、退去までの日数がそれほどない、急ぎの案件が多いですよね。平均すると最初の依頼を受けてから話がまとまるまで2ヵ月程度ですかね」
これまでの経験では、最速で1日で解決したものもあったかな。まずは、オフィスを視察し電話での交渉の仕方をアドバイスし、その日のうちに減額、交渉成立したこともあったなぁ
「それは驚異的な速さですね。今回のMDI様(以降敬称略)の案件も、最新の見積もり提示から発注期限まで1ヶ月弱程度の日数しかありませんでした。それまでに原状回復費の金額を確定させ、オフィスを退去しないと、家賃の倍額の違約金が発生します」
だからこそ、管理会社や指定業者は時間を引き延ばし、プレッシャーをかけてくることもある。今回、指定業者が居留守をしてい時間稼ぎをしてきたが、なんとか交渉の席に引っ張り出すことに成功した
「関係者が集まった話し合いの席で、指定業者はある事ない事、必死に言い訳をしていましたね」
温厚なうちの顧問弁護士も、珍しく熱くなって、「弁護士の前で嘘をつくんじゃない!」と声を荒立ててたっけ。俺からも、「万が一、契約日までに退去できずに違約金が発生したら、お宅が損害賠償を出すことになり、大やけどしますよ」と、やんわり釘を刺しておいた
「この交渉で、B工事は指定業者、C工事はMDIと役割分担を決めて、ようやく工事が動き出すことになりました」
ついに最終決着!弁護士の日本刀を用意する!?
「原状回復費の交渉における最終段階は、弁護士同士で話し合いをして、金額を決めていくことになります」
現場の調査や交渉を通して我々ができるのは、弁護士が戦うための“日本刀”を用意することだ
「出来る限り強力な交渉材料を用意してあげることで、弁護士が有利に交渉を進めることができるということですね。今回でいえば、照明の簡易キッドの導入や、C工事の引き取り、さらには相手の居留守を始めとした嫌がらせが、ひろみ社長の言う“日本刀”にあたりますね!」
今回は、3億4870万円の原状回復費からスタートして、2億2561万円までMDIが値下げし、そこから我々スリーエーが参加した。そして、最低でも5000万円以上の値引きを実現すると約束して交渉に取り組んで来た
「今回は本当に劇的な、幕引きとなりました。最終的に弁護士同士で合意した原状回復費は、1億2309万円、削減率は35.29%でした。なんと1億円以上の値引きを実現させることに成功しました」
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