バブル崩壊後に、原状回復工事と出会う

__ヒロミ社長って、ずっと建設業界なんですか? なんか全体的に、それっぽいなぁって。

ヒロミそうだよ。大学卒業して、建築士の資格とって、23歳の頃には、職人が20人くらいの現場監督をしていたよ。みんな40、50代くらいのおじさんだったから、俺なんか彼らからみたら小僧だよね。

__現場での武勇伝とか、あるんですか?

ヒロミ社会に出たてで、年上への配慮ある言葉づかいも知らず、ルールにのっとって厳しくやっていたら、20人くらいいた職人がみんな怒って帰っちゃったことがあったんだよ。そんな経験を通して、現場の仕事や、人との関係性を学んでいったなぁ。

__ぶっとんだ若手社員だったんですね。

ヒロミその後、27歳のとき会社を作って独立、ゼネコンの下請けとか、不動産の仕事を始めたんだ。でもバブルが崩壊して、仕事が回ってこなくなった。そんな時に、オフィスを退去する時に、元の状態に戻す原状回復工事の仕事をやるようになったんだ。

業界を変えるべく、原状回復の世界へ

__でもどうして、しっかりと工事がでてきるかを見定める、原状回復適正査定のスペシャリストになろうと思ったんですか?

ヒロミ大きく3つの理由がある。1つ目は、原状回復工事の悪しき実態を知ってしまったこと。ビルを退去するときの原状回復工事は、ビルオーナーや管理会社などの指定業者が行うことがほとんど。だから、競争原理が働かず、価格がつり上がり、中には法外な請求をしてくるところもある。借主側は素人だから交渉の余地なく、言い値にしたがわざるを得ないんだ。

__つまりは、入居時に支払った敷金(家賃10カ月分ほど)が、退去時にはほとんど戻ってこないってことですよね! 先に払わせておいて、返さないなんてずるいなぁー。

ヒロミ2つ目は、原状回復やB工事の世界の状況を調べてみると、ヨーロッパやアメリカには単語すらなく、そのしくみがあるのは日本だけということがわかった。そんな悪しき風習にメスを入れたいと思ったんだ。

__日本の不動産業界のもうけのカラクリここにあり、って感じですね。

ヒロミ3つ目は、原状回復のしくみを守っているのが、国交省、デベロッパー、ゼネコンで、誰も太刀打ちできない権力構造があるということ。そこで業界変動を起こせるのは、異端児の自分しかいない、そう思ったからなんだ。

__異端児ヒロミ、何だかかっこよすぎです! 僕、どこまでもついてきます!