職業柄いつも不当な原状回復費ににらみをきかせている萩原社長。その眼光の鋭さゆえに、話を聞くと、内容を理解する前に思わず「はい!」と元気よく答えて、頼まれなくても実印でさえも用意して、その場を離れたくもなる威圧感。しかし、さすが原状回復の鬼、ためになるお話をたくさん教えてくれる、スーパーやさしいお兄さんなのです。そんな、社長に勇気を振り絞っていろいろ聞いてみようという、日本初、神田発の体当たり企画「ヒロミの部屋」です。

借りたものを、もとに戻して返すのが「原状回復」

__社長! 今日はよろしくお願いします!

ヒロミおう。よろしくな。

__前から聞きたかったんですけど、ヒロミ社長が手がけている、原状回復査定って何ですか?

ヒロミオフィス移転の際に、借りていた物件の内装を、契約書の内容に基づいて、もとの状態に改修して戻すのが原状回復。そのとき、請求されるのが原状回復費で、敷金の5割程度の金額が請求されるのが一般的かな。

__むずかしいので、5歳児でもわかるように説明してもらえませんか?

ヒロミ借りたものを、もとの状態にもどして、返すこと。たとえば、AくんがBくんからクレヨンを借りたとする。3 cm分使ったら、それをもとにもどして返すということだよ。

__えっ? クレヨン3cm、使ったら、もどせないですよね……?

ヒロミオフィスもそうなんだよ。実際には、20年間借りたオフィスを、借りる前の状態に完全にもどすことはできない。だから、壁紙を張り替えたり、壊れたところを修理したりして、元に近い状態にするわけ。

__ようするにリフォームにかかる費用が、原状回復費ということなんですね。

ジャイアンのように高額請求されることも!?

ヒロミまぁ、そういうことだね。そのとき問題なのが、リフォームに高価な資材を使ったり、直す必要がないところまで直したりして、高額な見積もりを提示されること。

__もともと借りたのはクレヨンだったのに、「クレパスが欲しいから、300円寄こせ!」、みたいな感じですかね?

ヒロミそのたとえ、よくわからない。オフィスを借りた会社は、何を使ってどこをどう直すかなんてわからないから、原状回復費用の請求額はビルオーナーのさじ加減ひとつになってしまう。

__なんだか、えげつない商売ですね。まるでジャイアンじゃないですか。

ヒロミそれに近いところはあるよね。ビルオーナーが財閥系グループの大手だったりすると、今後の関係を悪化させたくないあまりに、言い値をそのまま受け入れてしまうこともある。そんなブラックボックスにメスを入れるべく、原状回復費の適正な査定をしてるってわけ。

__ヒロミ社長、ヒーローじゃないっすか。見た目は恐いですけどねぇ……。