【第4回】通常損耗とは

教えて!横粂先生

賃貸借契約締結時の賃貸物件と賃貸借契約終了時の賃貸物件を比べたときに、賃貸物件の劣化や損傷を、「通常損耗」や「特別損耗」といいます。「通常損耗」とは、極端な話、誰が使っていても生じてしまう賃貸物件の劣化や損傷を指します。代表的なのは、備えつけのカーペットの上に一般的な家具を置いたら凹んでしまった場合や、日照によりクロスや床が日焼けしてしまった場合などです。

他方で、「特別損耗」とは、当該賃借人が使用したからこそ生じた賃貸物件の劣化や損傷を指します。この場合には賃借人の管理が一般的なレベルに比べて不十分であったがために生じてしまった劣化や損傷も含みます。代表的なのは、備品を設置するために壁に穴をあけたり、換気が不十分でカビが大発生してしまったりした場合などです。

この項目では、代表的な通常損耗や特別損耗をご説明しましたが、世の中には様々な種類の賃貸物件がありますし、賃借人もいろんな人がいます。
このため、ある劣化や損傷が「通常損耗」なのか「特別損耗」なのか、判断に困る場合も結構ありますし、それらが裁判で争われることも多いのです。

ADVICE ON ONE POINT

ワンポイントアドバイス

賃貸物件の劣化や損傷には「通常損耗」と「特別損耗」があります。なかには経年劣化なのか賃借人の使用方法に問題があったのか判断が難しい場合もあり、注意が必要です。