Q20 工事管理・工事監理の違いとは?

工事には、2つの「かんり」があります。工事管理と工事監理です。
どちらもカンリする意味があるのですが、それぞれ役割と立ち位置が違うので、その違いについてご説明します。

管理(通称:たけかん)

現場監督・ゼネコンが行う。現場の工程管理や職人さんの段取りなど、工事が安全かつ段取り良く進むように管理すること。
【業務内容】
・工事が決められた工期内で終わるように工程の調整。
・現場で事故や災害が起こらないよう安衛法等に基づき安全管理を行う。
・現場が設計図通りに工事されているか施工に不具合が無いか品質監理を行う。
・請負金額(契約した金額)で工事が完了するように予算管理を行う。

監理(通称:さらかん)

建築の設計者などが行う場合が多く、施工されたものが、設計図通りに作られているかを確認する、またそれができるように施工者と打ち合わせながら進めていくこと。
【業務内容】
・建築主の代理として業務を行う。
・工事現場と調整し、建築主の要求をみたすように工事を進める。
・工事の状況や進捗の確認を行い、建築主に報告する。
・図面の不整合や施工の不具合が無いか検査を行う。
・仕様書に求められている材料や仕様が現場で適正に仕様されているか確認を行う。