Q12 元請け業者と専門業者どこが違うの?

ここでは、元請け業者と専門業者の違いについてご説明します。

①元請け業者
建築の請負形態であり、しばしば丸投げなど問題になるケースも多い施主と直接請負契約を締結する業者を、元請けと一般的に言われます。許認可としては特定建設業許可であり、一都他府県で事業する場合、国土交通省大臣の許可にて営業、請負金額は無制限です。

②専門業者
内装工事業、電気工事業など、建築の業種の部分的な施工を請け負う業者を指します。一般的に、元請けの下請け業者となるケースが多いです。下請けの下請け業者を孫請け、二次下請け業者ともいいます。原状回復B工事ビル貸主の指定する業者という会社は、一般的に元請け業者を指します。

建物維持管理(ビルマネジメント)の専門業者のうえに、元請け業者が統括管理を行い、そのうえに貸主の建築部、内装部がコストオンするケースでは、請負の重層下請け構造といわれ、極めて不透明で、工事費が高コストになるケースが多いです。

建築業の代表的な非営利協会である四会連合では、約款にて請負の重層構造を否定しており、理由としては、元請けの下請け業者のTQC評価、調達能力が元請け(総合建設業)の大きな強みであり、存在意義とされており、貸主指定の原状回復、B工事の場合、専門業者BMの立場上、実質指定業者であり、管理会社、元請け業者、専門業者と、実質二重、三重指定の請負構造となっているケースも多々あり、敷引き(敷金より工事費を差し引く事)という費用決済にて高コストになるケースが多く、敷金返還事件になるケースも多発しております。

借主様が工事費が高額と思われましたら、専門の査定会社に相談し、建築内容を可視化する事をおすすめします。